『夜に生きる』
加賀山卓朗【訳】、デニス・ルヘイン【著】
早川書房/1890円(税込)
禁酒法時代のアメリカ、ボストン。無法者の少年ジョー・コグリンの人生は、強盗に入った賭場でエマ・グールドという女と出会ったことで一変した。エマを巡り、街を二分するギャングのボス、アルバート・ホワイトと対立したジョーは、罠に嵌められてエマを失い、刑務所へ収監される。しかしそこで、ペスカトーレという別のギャングの大物に才能を見込まれ、組織でのし上がっていくジョー。刑務所の囚人から灼熱のタンパの帝王へ、激動の時代を己の才覚だけを頼りに駆け抜けた男の年代記。